銀染色法 (浅田 幸江)

 

銀染色法はタンパク質や核酸の高感度検出法である。当研究室ではWAKOから発売されている銀染色IIキットワコー(code No. 291-50301)を使用している。操作法は説明書に図入りで詳細に書かれているので参照のこと。注意点を以下に記す。

試薬
本キットは140 X 140 X 1.0 mmのポリアクリルアミドスラブゲルに対して試薬調整量(全量 200 ml)が記されている。ミニゲルの場合は全量40 mlにスケールダウンして作製する。

1. 固定液 1
メタノール 20 ml / 酢酸 4 ml / Milli-Q 16 ml
2. 固定液 2
固定原液 2 ml /上記固定液1 38 ml
3. 増感液
増感原液 2 ml / メタノール 19 ml / Milli-Q 19 ml
4. 染色液
染色液A 2 ml / 染色液B 2 ml / Milli-Q 36 ml
5. 現像液
現像原液 2 m / Milli-Q 38ml
6. 停止液
原液 2 ml

注意事項
・ タンパク成分が混入しないよう、使用器具は使用前によく洗浄し、手袋を着用して取り扱う。
・ 固定液1以外は用事調整。
染色液には硝酸銀が含まれるので、使用後の染色液、一次廃液(染色後ゲルの洗浄を3回行い、その一回目の洗浄液)は回収し濃塩酸0.6 mlを直ちに加える。もし放置すると爆発性銀アミドを生ずる危険性があるので忘れずに処置する。
・ 停止液添加後、現像液をすてゲルをMilli-Qで洗浄する。現像液(停止液添加)のまま放置すると反応が少しずつ進むので注意する。Milli-Qでゲルで洗浄後はゲルを乾燥させ保存する。