タンパク質濃度の測定 (伊達 昌一)
タンパク質の濃度測定法には一般的に以下の3つがある。当研究室ではBradford法を用いている。
1. Bradford 法
2. BCA法
3. 280 nm 吸光度
原理
dye中のクマシーブリリアントブルーG250は主に塩基(特にアルギニン)や芳香族アミノ酸残基に結合する。この色素がタンパクと結合すると最大吸収波長が465 nmから 595 nmに移動する。吸光度は染色されたタンパク量に相関するため、吸光度とタンパク量が比例する範囲内で測定を行う。
使用する試薬
BIO-RAD
プロテインアッセイキットI (500-0001JA)
(ウシγグロブリン)
使用試薬の調整
Bovine gamma globulinはアッセイに使いやすいように分注
(MillQで1.4 mg/mlに調製し、1ml づつ分注して-20℃ stock)
Standardの調整 (2.8, 7, 14, 21, 28 mg/ml)
最終濃度 (mg/ml) = BG (1.4 mg/ml) (l) + Milli-Q (ml)
Sample 調整
検量線内に載る程度にSampleを希釈
呈色、測定
それぞれ2連で呈色、測定を行う
standard or sample 400 ul にdyeを100 ul 加える。
R.T. 、5 min反応させる。
595 nmでstandard を測定し検量線を作成
sampleを測定
検量線から希釈sample濃度が明らかになる。
この値を希釈倍してやればsample濃度が明らかになる。
注意事項
・ 呈色後は1時間以内に測定すること
・ 界面活性剤、塩基性buffer は呈色に影響するので注意
・ 呈色は3kDa 以下のペプチド・アミノ酸、DNAにはほとんど反応しない。