Gel shift assay(廣田 恵子)

 

A. Probe作製
T4 poly nucleotide kinaseによる5'-end labeling法とklenowによるfill-in labeling法がある。
ここでは5'-end labeling法について概説する。

1. Probeとする2本鎖DNAの準備

2. DNA fragment         1 ul (50 ng)
Protruding(or Blunting) end PNK buffer 5 ul
Poly Nucleotide Kinase     2 ul
γ-32
P ATP     3 ul
MilliQ         39 ul
37℃ 1hr.以上 incubation
# 実験室でγ-32
P ATP以外を混ぜてon iceでRIへ行き、γ-32P ATPを加えてインキュベーターへ。

3. インキュベート後サンプルをG50カラムに注ぎ、cfg.2000 rpm. 30 sec.
TES buffer* 50 ulを上から注ぎ、cfg.2000 rpm.30 sec.これを2回行う。
回収されたProbe (150 ul 程度のはず) をチェレンコフで測定する。
TEにてProbe 1 ul : 1×10の4~5乗×10の4乗cpmになるように調製して使用する。

B. Proteinの調製

C. Binding reaction
1.reaction mixtureの作製#
2×binding buffer* 10 ul
polydI-dC 0.5~2 ug
competitor ×100~200倍程度
probe
MilliQでTotal 20 ulに調製
#Proteinの種類によってはCa
2+、Mg2+、Zn2+のような2価金属イオンがDNAとの結合に影響することがある。
#Probe以外を実験室で調整し、On iceでRIへ行き、Probeを加える。
2. On Ice 10から30min

D. 電気泳動*
5%非変性ポリアクリルアミドゲル# (14レーンコーム)
130V 150min 4℃1×TBEにて泳動。
#2.5~5% glycerolを加えることもある。
#泳動バッファーは結果を左右することがあるので、うまくいかないときは条件を検討するのがよいと思う。低イオン強度バッファーの方がDNA-Protein複合体を安定化できるらしい。ただし、ペリスタポンプにて泳動中、上下槽のバッファーを循環させることが必要である。

E. ゲル乾燥

F. 検出

*TES buffer
*2×binding buffer
    24 mM  Hepes (pH 7.9)
    120 mM  KCl
     8 mM MgCl
2
     2 mM EDTA
     24% glycerol
     2 mM DTT
     5 mM PMSF